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NH-D15からKRAKEN X73に換装

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最強空冷クーラーNH-D15ですら高負荷時には70℃台後半まで上昇するi9-10850Kに対して360mm簡易水冷への換装で冷却性能の向上とそれに伴う静音化を狙います。

目的

メインのカメラをNikon Z 6(2450万画素)からNikon Z 7II(4575万画素)に変更したことでLightroom ClassicでのRAW現像時の負荷が上がり、複数枚書き出すとCPU使用率が100%近くまで行くようになってしまいました。最強空冷クーラーと言われるNH-D15をもってしても70℃前後までCPU温度が上昇し、クーラーやケースのファンの音が気になるレベルになっていました。
そこで今回冷却性能の向上のためにNZXT KRAKEN X73を導入しました。また、静音性を高めるためにラジエーター用のファンにはThermaltake TOUGHFAN 12を使用しました。

購入したもの

NZXT KRAKEN X73
Thermaltake TOUGHFAN 12 ×3個(2個パック+単品)

KRAKEN X73

NZXTの360mm簡易水冷の下位モデルです。
使用しているケースがNZXT H710であることやデザインの面からKRAKEN X73を選びました。上位のKRAKEN Z73は4万円前後とX73に比べると割高で、PCを床置きしている自分の環境ではヘッドの液晶モニタの優位性も無いように思えたのでX73を選びました。

TOUGHFAN 12

昨年11月に発売されたThermaltakeの静音ファンです。簡易水冷のラジエーター冷却用のファンとして導入しました。
レビューサイトなどを見るとNoctuaのNF-A12×25とほぼ同じ性能・静音性ということで、デザインと価格の面からこちらを選びました。

設置

ラジエーターに120mmファンを3つ取り付ける作業以外はNH-D15より設置は簡単でした。
しかし、KRAKEN X73に付属する3分岐ケーブルとTOUGHFANのケーブルの相性が悪いのか電圧が足りていないのか、3分岐ケーブルを使用するとTOUGHFANが回転しませんでした。TOUGHFAN付属の2分岐ケーブルを使用し、残り1つのTOUGHFANは分岐ケーブルを使用せずにマザーボードに差したところ3つ全部のファンが無事動作しました。
今回はCPU温度を下げるためにラジエーターは前面に設置、ファンは吸気としました。

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※TOUGHFANがKRAKEN X73付属のファンより若干厚いためかワッシャーを使用するとラジエーターとファンを一緒に固定できなかったため、ワッシャーを使用せずに取り付けています。
※一部マザーボードでの警告を防ぐためにブレークアウトケーブルの3pinをマザーボードのCPU_FANなどに差すように説明書に記載されていますが、自分の環境では差さなくても警告等は発生していないため差さずに運用しています。

総括

完全に同設定ではありませんが、NH-D15に比べてアイドル時・高負荷時・ベンチマーク時において5℃程度CPU温度が低下しました。アイドル時では25~30℃程度で落ち着き、ベンチマーク時も最大76℃でした。
また冷却性能の向上に伴いケースファンの設定を変えたため、高負荷時でもファンの音は気にならないようになりました。
TOUGHFANについてはケースに入れた状態では高負荷時でもほぼ無音と感じました。KRAKEN X73のヘッドのポンプも回転数を上げていますがケースに入れた状態ではこちらも無音に感じました。

NZXT製品ということで冷却性能だけでなくデザイン性の向上もできたので満足しています。
ここまで来るとメモリを光らせたくなったり、グラボについても静音性の高いモデルに変えたくなったり、自作PCの沼はとてつもなく深いです。

参考にした記事・動画